プレイオフファイナル第4戦

〈2000・4・1 コクド-西武鉄道

《東伏見アイスアリーナ》 〉

1

2

3

延長

TOTAL

コクド

1

0

1

2

SHOOT

9

13

10

32

西武

1

0

2

3

SHOOT

12

12

13

37
    GK  コクド  1岩崎       西武  70芋生      <得点経過> 1P. 7:09 コクド 18鈴木(アシスト 16坂井 44タッカー)   1P. 7:28 西武  16土田(アシスト 7小堀(恭)) 3P. 5:40 西武 19上野(アシスト 15小野)      3P. 10:27 西武 47樺山(アシスト 40藤田 77ブライト)        <パワープレーゴール> 3P. 11:28 コクド 44タッカー(アシスト 41二瓶 75ユール)                                                        ※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
             紙テープが飛び交う東伏見のリンクで、コクドの選手たちは動け
            なかった。
             コクドは、西武と戦うファイナルで、第1戦こそ4-0と楽勝し
            たものの、第2戦ではPS戦の末敗れた。結果が出てから思えば、
            この第2戦が勝負の分かれ目だったのかもしれない。東伏見に場所                                           
            を移してからの第3戦も、どこか歯車がかみあわない戦いぶりで、
            追い上げも空しく4-2で敗れている。
             王手をかけられてむかえたプレーオフ第4戦。第1ピリオド、コ
            クドは先制。第1セットがきっちりと得点し、いい滑り出しに見え
            たのもつかの間、わずか19秒後には、西武の土田にゴールを許し、
            同点に追いつかれる。後半からコクドは主力にペナルティが続出し
            たが、この試合を通していい動きを見せていたDF陣が頑張って切
            り抜けた。特に15:00頃、川口が見せた体を張ったプレーからは、
            気迫を感じた。
             第2ピリオドは双方得点はなかったが、コクドが勝ちを逃したの
            はこのピリオドだったように思う。特に、7:21から始まり、5対
            3の時間もあわせて10:31まで続いたパワープレーを生かせなかっ
            たのは致命的だった。
             第3ピリオド5:40、上野のゴールで西武が勝ち越す。そして西
            武は、今度はパワープレーをきっちりと生かした。10:27、強力な
            パワープレーセットが働いて、この日、恐ろしいほどの気迫を体中
            から発していたブライトから藤田につなぎ、最後は樺山がゴール左
            の空いたところから決めた。
             後がないコクドは必死に攻める。11:28、第2ピリオドから組ん
            でいるユール・タッカー・二瓶のセット(このセットは第3戦の1
            点目も入れている)がようやく得点、1点差とした。
             しかし、最後までその点差はつまらなかった。時間はどんどんな
            くなっていく。18:20、コクドはタイムアウトをとって最後まで勝
            ちへの執念を見せたが、西武も終了直前の19:24、タイムアウトを
            とり、何としてもここで決めようという意欲を示した。
             そして結局は、挑戦者・西武が、第34回の日本リーグを制した。
             全日本選手権でも、挑戦者王子の気迫の前に敗れたコクドは、し
            かしその痛みを忘れたわけではない。それを教訓として生かしたか
            らこそ、セミファイナルで、王子に3タテで完勝したのだ。
             タイトルを守るということは本当に難しい。そして、全日本選手
            権でも、日本リーグでも、コクドが決勝まで勝ちあがってきたこと
            も、忘れてはいけない事実だろう。
            

            ★ルーキー・内山朋彦
             内山にとって初めてのファイナルは、ほろ苦いものになった。
             第1戦から第4戦まで、ベンチには入っていたが、第1戦では氷
            にはのれなかった。第2戦では出場してすぐ、ゲームミスコンダク
            トペナルティで10分間の退場(このペナルティによるキルプレーで
            点は入れられなかったからよかったようなものの、1点差を守ろう
            としていたコクドには痛いものだったといわざるを得ない。そして
            第2ピリオド終盤にようやく出場出来た内山自身にとっても、残念
            なことだった)。その後は1回氷にのっただけに終わる。
             第3戦では出場はしたものの、試合後には「今日はちょっと駄目
            でしたね」とコメントしている。「僕自身気持ちが全然入ってなか
            ったんで」「結構、ずっと試合とかあんまり出てないから…まあ、
            それじゃあ駄目なんですけどね。」(出場が)いきなりだと集中出
            来ないって感じですか、と聞いてみると、「はい、そこが難しいと
            ころです」と答えている。
             「出たら頑張ります」と言っていた第4戦、内山は氷にのれなか
            った。そして、初めてのシーズンで二度も、目の前で相手チームの
            優勝を見ることになってしまった。
             「優勝出来なかったのが悔しいですけど…リンクにのってなかっ
            たのが悔しいですね」という内山に、来シーズンの目標を聞いてみ
            た。
             「悔しさをばねに、優勝するのと、あと自分がリンクの上にいて
            プレーすることが目標です」
             選手層の厚いコクドにおいて、プレーオフまでレギュラーとして
            試合に出場し続けることは、若手にとっては本当に難しい。だがそ
            れが出来れば、一流の選手になったことの証明にもなるだろう。
             ベンチから見た西武の優勝が、内山の成長の糧となることを、彼
            自身の言葉で確信した。
             初めてのシーズンで何もかも手に入ってしまったら、面白くない
            ではないか。
             ルーキーシーズンが、これからの成長のためにあるのだとするな
            ら、内山のそれは、素晴らしいものだったといえるかもしれない。
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